メーカーの見積をめぐる攻防

メーカーに勤めているので、見積を出すことがある。要するに、「この製品はいくらです」と値段を出す。たまに「おたくで出来ないなら、うちほかでもやってくれるとこあるからそこに頼むけど?」みたいなカードちらつかせる奴がいて、早くくたばればいいのにと思う。

 

価格は様々な判断材料をもとに決められる。企業向け製品が多いうちの場合は、思いつくままにその判断材料を挙げるとすれば、

1.相手の会社規模(信用度、水平展開への可能性を含めた将来性など)

2.案件の内容(売上金額の見込み、うちで作ることへの付加価値など)

3.相手担当者の力量(人柄、これまでの実績、今後の展開力など)

がある。冒頭のカードちらつかせる奴は、たいてい1を強みに迫るわけだけど、2がしょぼいとこちらとしてはやる気がしない。金額が期待出来なくても、技術向上をモチベーションに出来る案件ならまだいいけれど、金額も期待出来なければ、内容も誰だって出来ることとなると、どうぞやりたきゃほかでおやり下さい、という気持ちになる。それでも3が良ければ少しは協力してあげようと思うけど、しょうもなくポンコツだとそれも難しい。

 

客をポンコツというとは何事かと言われるかもしれないが、他人を自分の持ち駒の一つとしか数えられない輩が、つまらない駆け引きで優位性を見せつけようとする根性が許せない。お前みたいな捨て駒の持ち駒にされてもこっちが迷惑。ポンコツよりも捨て駒の方が失礼ですかね?

 

長くなったけど、つまるところ発注側と受注側が対等でない仕事は長く続かない。少なくとも自分はやらない。誰もやらなければポンコツが自滅していくからありがたいけど、厳しい世の中だからそういうわけにもいかないらしい。今日は怒っててすいません。早く景気が良くなりますように。