熱について考える

長いことブログを書かなくなってしまったら、再開するのは勇気がいるもので、どうしたもんかとあれこれ悩んでいたけれど、

 

「それにしても活動した方がいいぜ、きみ。回れ右するたんびにきみの持ち時間は少なくなるんだ。ぼくはいい加減なことを言ってんじゃない。この現象世界には、くしゃみする暇さえないようなものさ。」

 

ってサリンジャーの本に書いてあったことだし、何か書くことにした。

 

ナタリー - [Power Push] 甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)×ROY(THE BAWDIES)対談」を読んだ。熱について語るくだりがとても響く。最近自分の熱減ったなぁと思うけど、熱減ったというよりは、発熱し過ぎても非効率だから賢く動くことを覚えた結果、発熱の仕方忘れたといった感じだ。賢く、なんて試み始めるとろくなことない。事実、スマートがついててまともなもの見たことない。賢くより熱く、スマートよりストレート。発熱しない電球はさぞかし効率がいいかもしれないけど、発熱する電球のまわりに人が集まるのは、電球そのものの明るさだけじゃなくて電球から伝わる温かさを人は求めているからだと思う。だから無駄に発熱するのも悪くない。それが誰かを呼び、何かを呼ぶ。