眼帯生活

昨日負傷した目の周りが腫れ、公共の場に晒すにはあまりにも見苦しいので眼帯をして仕事へ行くことにした。社長には、「月光仮面?」と言われた。正直、月光仮面をぼんやりとしか知らないが、「そうです。」と答えておいた。

 

しかし、片目でパソコンの画面を見るのに我慢出来ず、事務所内では眼帯を外して作業する折衷案に落ち着いた。

 

夕方になると、目の周りにますます赤い色が濃くなって現れてきたので、仕事も早々に切り上げ、いつも通っている鍼灸院へ行く準備をした。眼帯の上から眼鏡をかけた姿を家族から、「綾波レイ?」と言われた。綾波レイは眼鏡をかけてなかった気がするけど、「そうです。」と答えておいた。

 

鍼灸院の先生はキックボクシングをやっていて、「骨と肉が見えなきゃ傷とは言えないよ!」みたいな勢いだったので、内出血と擦り傷程度で一晩中鬱々としてましたとはとても言える雰囲気じゃなかった。

 

初めて眼鏡をかけて行ったので、帰りに院長先生から「ガリ勉くん?」と言われた。ガリ勉くんってキテレツに出てくる勉三さんみたいなものだろうか。月光仮面と綾波レイと勉三さんはとてもひとつにまとめられそうにないけど、「そうです。」と答えておいた。