アイスキャラメルマキアートの戦い

今日は社長と一緒に関西へ出張した。

 

新横浜のスタバで朝食を調達し、新幹線に乗車。着席早々仕事の話が始まる。ここで致命的なミスを犯す。アイスキャラメルマキアートを手に持たず、テーブルに置いてしまった。

 

部下の重要な任務は、上司の話をきちんと聞くことだ。テーブルに置いたアイスキャラメルマキアートの氷がじわじわ溶けていくのが視界に入っても、任務は果たさざるをえない。ああもう小田原だよ、とか言わない。

 

社長の話はなぜか、「いかに上手くゴマをすれるかで昇進が決まる」に発展していた。でも部下は今それどころじゃない。アイスキャラメルマキアートの茶色がさっきより薄くなっている。心のすり鉢にもはやゴマはひとつもない。すりゴマじゃなくていいじゃない。普通のゴマでいいじゃない。

 

すると天からアナウンスが入った。

 

「右手に富士山がご覧いただけます。」

 

社長の話、中断。

部下、すかさずドリンク摂取。

 

目に染みる青い浜名湖。喉に染みるキャラメルマキアート。喉が乾くのは話す方よりも、聞く方だ。

 

ところで、チョコレートチャンクスコーンも食べていいですか?