クリーニング屋のおばちゃん

近所のクリーニング屋のおばちゃんがいい意味で自由。

 

営業中は大抵カウンターで編み物をしているか、近所の仲間とおしゃべりしている。休憩時間になると店を閉めて自転車でどこかへ行ってしまう。でもたまに公式の休憩時間以外のときもいない。閉店時間も割とあいまいで、開きたいときに開き、閉めたいときに閉めている。

 

先日行ったら、「スーツは来週から安くなるからまだ出さない方がいいわよ」と始まり、あれもこれもまだ出さないほうがいいと言われ、結局出すつもりの半分くらいの洋服を持って帰ることになった。今時珍しいくらいのおせっかい(いい意味で)。ちなみに店のカレンダーは長渕剛

 

おばちゃんを見てたら、将来クリーニング屋になりたいと思った。周りの大人に将来なりたい職業を尋ねたら、なんて答えるだろう。「珈琲屋のマスター」とか「本屋」とか答えるのだろうか。「野球選手」とか「サッカー選手」とかはきっと出てこない気がする。子供の頃は無心で憧れることが出来たのに、大人になるとそれが出来なくなる。そう考えたらなんか寂しかった。