マンガッタンライナーに乗って

石巻線マンガッタンライナーに乗った。多分もうちょっといい名前あったと思う。

 

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自分も含め、いい年した大人たちが電車の周りで真剣に写真撮影しているのは、間抜けだけど悪くない光景だ。新幹線のホームなんて常に誰かが入ってくる車両にカメラを向けている。写真を撮っているときの大人の目は真剣だ。スーツを着たビジネスマンが新幹線の写真を撮っているときの輝いた目と、そのあとかかってきた携帯電話をとる死んだ目の落差といったら、とても子供には見せられない。生きていることと生き生きしていることは別なのだ。

 

生きることにすがりつくあまり、遠い場所に置き忘れていた生き生きを久々に届けてくれてありがとう、マンガッタンライナー

後輩となまずさん

世の中にはどうしようもなくダメな奴っているなぁ、と会社の後輩を見てるとつくづく思う。文章を書かせると、たいてい最初の50文字以内に間違いがある。「デバイス」が「デパイス」になっていたり、「株式会社」が「株試会社」になっていたり、もう何なのかなと思う。何だよデパイスって。

 

今日はケータイのなまず警報(通称なまずさん)がよく鳴った。大音量で地震を知らせてくるから、「なまずさんうるせーな」って毎回思うけど、早いし割と正確だし、やはりなまずさんがいると助かる。うちの後輩もなまずさんくらい役に立ってほしい。人間がアプリを見習う時代がとうとう来てしまったのか。

幸せの腰 埋まらない溝

腰がだいぶ回復してきた。寝返りがうてる、靴のひもが結べる、くしゃみが出来る・・・日々幸せをかみしめている。なんか健康ブログみたいになってきたので別の話をすることにする。

 

この前電車で座っていたら、ある駅で親子が乗ってきた。そこそこ混んでいたけれどひとつあった空席に小さい男の子が座り、その息子の前で父親がつり革につかまって立つことになった。すると息子の隣に座っていた若い男性が、気を遣ってその父親に席を譲ったのだけれど、父親が「いやいいですいいです」と断ってしまい、男性の方も立ってしまったがゆえにまた座るのもなぁという感じで、結局男性と父親の二人が横並びで立ったまま、混んだ車内にポツンと空席を作っていた。せっかく立った若い男性の居心地悪そうな背中。断った父親の凛と伸びた背中。無残に墜落していく思いやり。あぁ、こんなときこそ図々しいおばちゃんが割り込んで座ってくれれば精神的にも物理的にも溝が埋まるのにな。

好きな整形外科の話

土日に腰痛が進行し過ぎて、寝ても立っても座ってもいられなくなってしまったので、さすがに危機を感じて近所の整形外科に行った。

 

この整形外科はいつ行っても雰囲気がいい。まず診察券がない。とりあえず行ったら受付に声をかけて順番表に記入する。常連になると顔パスになる。平日の午前は顔パスの熟年層ばかりなので、みんな勝手に入ってきて好きな席に座ってわいわい話している。整形外科なので割とライトな症状の人が多く、健康ランド的雰囲気だ。

 

そして看護師さんの声掛けが徹底している。なかでも、ベテラン看護師は廊下を通って患者とすれ違うたびに、「大丈夫?」、「具合平気?」、「調子どう?」と声をかけてくれる。ただでさえ不安な病院の待ち時間にこれはありがたい。これがまたいい雰囲気を作り出している。

 

さらに、いい意味で掃除が行き届いていない。古い病院なので、年代物の機材が雑多に置いてあるし、差し支えない範囲でホコリがかぶっているところもある。歴代のものがどんどんたまっていって、掃除もあんまりやる気ない感じが、親戚の家に来たみたいな雰囲気で、逆に温かみを感じる。もちろん、必要なところは掃除されているので不潔な感じはしない。完璧を求めないゆるい雰囲気が、緊張している患者の気持ちをほぐしてくれる。ホコリ、まさかのグッジョブ。

 

腰が痛くて何にも出来なくて絶望目前だったけど、この病院のおかげで穏やかな気持ちを取り戻した。処方箋には見えない字で「活力」って書いてくれる病院、それがうちの近所の整形外科。

腰が痛い日の話

腰を痛めた。

 

先日朝くしゃみをしたら突然腰に来た。まだそんな歳じゃないと信じたいが、同世代の友人たちも確かに腰だ肩だを続々と痛めている。保険と健康の話で盛り上がり始めたら人生もう終わりだろうか。

 

なってこそわかるその痛み、とはまさにその通りで、日常のあらゆる動作がつらい。個人的にはかがんで靴下を履くのがしんどい。あとは朝起き上がる時だけれど、これは仰向けからうつ伏せへのひねりを経て、身体を縮めて起き上がる(これを「いもむし大作戦」と呼んでいる)ことで何とか毎朝乗り切っている。

 

腰を曲げるのが恐くて、床までの距離がいつも以上に遠く感じる。捨てそびれたティッシュとか拾うまでに10秒くらいかかる。落ちたものを拾う恐怖心が半端ない。普段は重いと感じない洋服一枚でも、やたらずっしりくる。今日も重力は順調に働いているらしい。腰痛のための重力50%オフキャンペーンとかあると助かる。

大岡川の桜

今年最後の桜を満喫した。

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横浜の大岡川沿いを散歩した。弘明寺とか蒔田とかその辺りだ。知人が「黄金(おうごん)町のあたりは桜綺麗だよね」って言ってたけど、それを言うなら「黄金(こがね)町」だ。

 

桜も見事だったけど、見たことない鳥がたくさんいて、カメラ持ってくればよかったと後悔した。

 

桜並木は美しいけど、「こんなところ住みたい」とか言ってる人見ると「このあと毛虫出ますけど?」って思ってしまう自分。川の水面に散った桜の花びらが絨毯のようで綺麗だけど、サスペンスドラマの水死体が出てくる場面を連想する自分。散りゆく純粋、さよなら素直。とうの昔に離れた君を今ふと思い出した。

たまご蒸しパンギャングの襲来

最近、近所のコンビニでたまご蒸しパンがいつもない。バンホーテンココアとたまご蒸しパンのゴールデンコンビで朝を迎えたいというのに一体どういうことだ。誰かが買い占めているに違いない。チーズ蒸しパンは3個残っているのに対し、たまご蒸しパンは在庫0なんて譲らないにもほどがある。たまご蒸しパンギャングの仕業か?あぁ、ないとなると尚更ふんわりふわふわたまご蒸しパンが食べたい。なぜないんだ。なぜないんだ。なぜないんだ。

 

とか思ってたら最近ようやく陳列棚に並ぶたまご蒸しパンを見かけるようになった。蒸しパン狩り終了?街を去るギャング、戻ってきた平和と蒸しパン。あるとわかれば安心。今日はランチパック(ピーナッツ)買おうっと。